仏教は「縁起」を説きます。
「縁起」とは「すべての存在はさまざまな因縁によって在り得ている」という、存在論です。
人間は、一人で幸せになることはできません。
私たちの命や生活は、様々な人、もの、ことの関係の上に成り立っています。
だとすれば、私は、私一人で幸せになることはできません。
家族や周囲の人と、良好な人間関係が築けなければ、穏やかに暮らすことができません。
そこに生きがい(仕事)がなければ、豊かに暮らすことができません。
心身健康で、規律ある生活がなければ、活き活きと暮らすことができません。
戒律ある、助け合いの社会がなければ、安心して暮らすことができません。
だから、仏法をもとに、人づくり、生きがいづくり、町づくりを進め、小さくとも明るく、豊かで、美しい寺町を創造したいと願っています。